日々進化していく海外 送金 方法
最近の投資戦略では,単に金利が上昇するか,下落するかではなくて,債券の満期ごとに金利の動きを予測し,ポートフォリオの投資方針を決めるようになってきています。
また,デュレーションの使い方もかなり高度な使い方が考えられるようになってきており,債券ごとのデュレーションより,ポートフォリオ全体に応用する考え方が使われるようになってきています。
では,最後にデリバティブを使った利回り向上の方法について簡単にご説明しましょう。
デリバティブを用いた利回り向上いままでに金利の動きと購人した債券の利回りの関係,また債券に関するコールオプションの売却説コールオプションを売るということをもう一度考えてください。
コールオプションを買った人は,ある値段で対象となる債券を買う権利があるわけですから,コールオプションを売った人はある値段でその債券を売る義務があります。
また,金利が低下すれば,債券の値段は上昇し,ある値段で債券を買えるオプションを買っていた人は利益が出せる状態にあるはずです。
したがって,オプションをそのままオプションのマーケットで売って利益を出すか,または,実際に債券を買いたいと希望するかもしれません。
ただ,債券のオプションは架空の債券に関するオプションですから,仮に,実際の債券を相手に渡さなくてはならなくなった場合は,オプションのベースとなる架空の債券とデュレーションの等しくなるような債券を自分のポートフォリオの中から渡し代金を受け取ります。
より良い投資判断をするための目安としてデュレーションをご紹介しました。
ここではいままでご紹介した,オーソドックスな利回り向上策のほかに最近注目を浴びているデリバティブを用いた利回り向上の方法を簡単にご紹介します。
デリバティブの・ところで簡単にオプションの説明をしましたが,その時にオプションを売ればお金(プレミアム)が貰えるという部分があったのを覚えておられると思います(表卜10参照)。
今,仮に債券を中心にしたポートフォリオを運用しているとして,金利が上昇すると予想した場合,コールオプションを売ればプレミアムが手に入ります。
仮に少額のプレミアムであったとしても,ポートフォリオ全体の利回りが少しでもかさ上げできれば,大変なものです。
それも私の親しい役員の発言だった。
しかも、経営陣の責任には何ら触れられないままだった。
それを聞いた隙間、「もう一緒にやれないな」と思いました。
かつて、日債銀の時に批判した奉加帳方式を十倍の規模で自分たちがやろうというわけです。
増資ではやはり旧三行間の競争にもなったんですか。
それはあったでしょうね。
三行とも、自分のところがいちばん集めたといってたようです。
そうしたなかで、江上さんは無理には集めなかったわけですね。
これはかなり浮いた存在になったのではないですか。
店も大きかったので、たしかに浮きました。
でも無理には集めなかった。
そのため取引先との関係を壊さずに済み、後任の支店長は喜んでくれました。
でも、後から聞くと、小さな支店が業績の良くない取引先からも遮二無二集めていたりするわけです。
一兆円増資で出資を無理矢理引き受けさせられた取引先は、当時、金融庁にも相当なクレームをつけたと思いますね。
体験を小説に小説を書き始めたのは、高田馬場支店長のときですか。
この時期に、自身の体験なども含めて銀行の世界を書き始めたきっかけが何かあったんですか。
かつての総会屋事件で自分が中心にいたから、それを残しておきたかったこともあるんだけど、それ以上に、ある種の疎外感があったのかもしれませんね。
合併なんかも自分の知らないところでどんどん進められて……仲間と一緒に一生懸命やってきたことは何だったのか、自分の理想とは何なのか、というような自分を探る気持ちになったんでしょうね。
悔しいとか、情けないとか、寂しいとか、そういう思いもあった。
それに組織の論理に殉じて目の前で逮捕されて行った人を見たわけですが、何故そうなってしまったのかを表現しなくてはと思ったのです。
その小説をたまたま出版社に拾ってもらったということです。
今思えば、よくまとめられたと思いますよ。
どういう経緯だったんですか。
朝日カルチャーセンターで書いた短編を高杉良先生に見てもらったところ、これは面白いと新潮社に紹介して頂いたわけです。
それで私のペンネームにもなった三人の編集者の方が頑張ってくださって、「小説新潮」に掲載になりました。
それで続きを書けと言われて、長編に仕上げたのが『非情銀行』だったわけです。
それで、いきなりベストセラー。
それよりも、編集者から原稿用紙千枚書きなさいと言われて、ちゃんと書いたことが、我ながら大したもんだと思いますよ。
自分が書いた本がヒットするというのは、どういう気分でしたか。
出版されたのは築地支店にいた時なんですけど、ふらりと日本橋の丸善に寄ったら、自分が思っていたよりも何日か早く店頭に本が並んでいたんですね。
クルッと反転して帰りましたよ。
もう、びっくりして。
恥ずかしいような……。
恥ずかしいというか、びっくりして嬉しいような、複雑な気持ちでしたね。
自分で手に取って、店の人に「売れてますか」って聞くわけにもいかないし。
でもやっぱり構しかったですね。
それにしても、銀行支店長という多忙な仕事と二足の草鞋を履くのは容易ではなかったと思います。
本部にいたらできなかったかもしれません。
私は支店長はきちんと昼間仕事をしろという主義で、夜、早めに帰るんです。
支店長が遅くまでいたら周りに迷惑をかけますからね。
だから六時くらいには銀行を出て、時には接待もあったけど、早稲田大学の授業に通ってみたり、カルチャーセンターに通ったりしていました。
編集者からも、とにかく毎月百枚ずつ提出しろといわれたから、義務として自分に課して、とにかく書いたんです。
今もその生活パターンは崩さないようにしています。
やはりモノを書くなら、「一日何故は書く」というくらいの気持ちを持たないと書けないと思います。
でも、本業をこなしながら一ケ月百枚というのは大変な量ですね。
とにかく書き続けましたよ。何の構想もなくね。
だから、才能があったかどうかは別にして、少なくとも書いてみて下さいといわれて、きちんと毎月百枚提出できたのは、我ながら偉かったと思います。
小説を書いていることを周囲の人に気付かれたのは、いつ頃ですか。
銀行内で知っていた人はいないでしょう。
マスコミ関係者のなかには「こういうことをするのは江上しかいない」と勘づいてる人はいたけど、銀行には漏れなかった。
ただ、小説を書いても、悪いことで迷惑をかけるわけじゃないから、知られたら知られたまでと思っていました。
親しい役員に誘われて二人で飲んだ時に、「江上剛の『非情銀行』というのを読んだ。
なかなかおもしろくて、作者の言わんとすることがよくわかったよ。
ところで、江上刷っていうのはお前だろう」と言われたんです。
嘘をついても仕方ないなと思って、笑いながら正座して「私でございます」と答えました。
「本当にお前はいろいろやるなあ。
でも、あまり派手なことするなよ」と言われたので、これで認知されたなと思いました。
それで、第二作を書いても大丈夫と判断したわけですね。
勝手にそう思ったわけですよ。
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